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AIと共に書く新しい時代の到来

記事を書くとき、こんな経験はありませんか?「書きたいことはあるけれど、どうやって構成すればいいか分からない」「技術的な内容を分かりやすく伝えるにはどうしたらいいだろう」「毎回同じようなミスを繰り返してしまう」…

そんな悩みを解決してくれるのが、CursorエディタとAIを活用した記事作成です。特に.cursorrules ファイルを活用することで、あなたの記事作成プロセスは楽になります。

この記事では、実際に私が使っている.cursorrules の設定と、AIを活用した効率的な記事作成の方法をご紹介します。単なるツールの使い方ではなく、品質の高いコンテンツを継続的に生み出すための実践的なアプローチをお伝えします。

.cursorrulesとは何か?なぜ重要なのか?

.cursorrules ファイルは、CursorのAIアシスタントに対する「指示書」のような役割を果たします。このファイルを適切に設定することで、AIはあなたの意図を理解し、一貫性のある高品質なアウトプットを生成できるようになります。

従来のAI利用では、毎回同じような指示を繰り返し入力する必要がありました。「丁寧な文体で書いて」「コードにはコメントをつけて」「Zennの記法に従って」…これらを毎回指定するのは非効率的ですし、指示の微妙な違いによって出力の品質にばらつきが生じることもありました。

.cursorrules を活用することで、これらの指示を一度設定すれば、以降は自動的に適用されます。まるで優秀なアシスタントに一度説明すれば、次からは言わなくても分かってくれるような感覚です。

実践的な.cursorrules設定例

効果的な.cursorrules は、AIに「あなたの書き方の癖や好み」を覚えさせるファイルです。一度設定すれば、毎回同じ指示を繰り返す必要がなくなり、一貫性のある文章やコードを自動生成してくれるようになります。私が実際に使用している設定を、具体的にご紹介しましょう。

Zenn特化のMarkdown記法設定

まず最初に重要なのは、投稿先プラットフォームの仕様を明確に定義することです。以下は実際に私が使用しているZenn用の設定です 1

.cursorrules

Accessibility

このような具体的な記法をAIに覚えさせることで、適切なフォーマットでコンテンツが生成されます。

Zennには独自の便利な記法が多数用意されており、 公式のMarkdown記法ガイド では画像の幅指定( =250x )、数式表示(KaTeX)、コンテンツ埋め込み機能なども詳しく解説されています。これらの情報を.cursorrules に組み込むことで、AIが自動的に適切な記法を選択してくれるようになります。

コミュニティガイドラインとコンテンツ品質

技術的な記法だけでなく、コミュニティの価値観や期待される品質基準も重要です。以下は Zennの公式コミュニティガイドライン に基づいて構成した設定です。

.cursorrules

Match Title and Content

これらのガイドラインを設定することで、AIは単に技術的に正しいだけでなく、読者にとって価値のあるコンテンツを生成するようになります。

特に重要なのは、 公式ガイドライン でも言及されている「生成AIを活用した記事執筆は禁止されていないが、内容の正確性確認や質の高い記事作成が重要」という点です。.cursorrules を適切に設定することで、AIの支援を受けながらも、コミュニティに貢献する高品質なコンテンツを作成できるようになります。

自然な文章を生み出すライティングスタイル設定

最も重要な部分の一つが、文章のトーンや構成に関するガイドラインです。これが私の設定の中でも特に効果的だった部分です。

.cursorrules

Instead of excessive bullet points and numbered lists, use:

この設定により、AIが生成する文章が機械的な感じから大きく改善されました。特に「何を避けるべきか」を明確に指定することで、より自然で読みやすい文章になります。

実践的な活用シーン

記事構成の相談

記事を書き始める前に、AIに構成について相談することができます。

「機械学習の初心者向けに画像分類の記事を書きたいのですが、どのような構成にすれば良いでしょうか?」

.cursorrules が設定されていれば、AIは自動的にZennの記法や、読者に配慮した構成を提案してくれます。また、コミュニティガイドラインを理解しているため、「初心者向け」という要件に対して適切なレベル設定も行います。

文章の校正と改善

既に書いた文章の校正にも.cursorrules は威力を発揮します。「この段落をもう少し読みやすくしてください」と依頼すれば、設定されたスタイルガイドラインに従って自動的に改善されます。

特に日本語の場合、敬語レベルの統一や、技術用語の説明の適切さなど、微細な調整が重要になります。これらも.cursorrules で事前に定義しておくことで、一貫性のある文章が保たれます。

まとめ

CursorとAIを活用した記事作成は、単なる「作業の効率化」を超えて、「より良いコンテンツ創出」の可能性を秘めています。適切に設定された.cursorrules は、あなたの思考を整理し、一貫性のある高品質なアウトプットを支援してくれます。

技術が急速に進歩する現代において、効率的にナレッジシェアを行うことは、エンジニアにとって重要なスキルの一つです。AIとの協働により、より多くの人に価値のある情報を届けることができるでしょう。

Zenn記事作成用.cursorrulesテンプレート

私が使用している.cursorrules ファイルのサンプルをGitHub Gistで公開しています。ぜひ参考にして、あなたの環境に合わせてカスタマイズしてください。


次はあなたも.cursorrules を設定して、AIと一緒に記事を書いてみませんか?きっと新しい発見があるはずです。

脚注

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Discussion

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Footnotes

  1. Zennの公式Markdown記法ガイド: https://zenn.dev/zenn/articles/markdown-guide を参考に構成